【71期4月末時点の動向は、昨70期とほぼ変わらず】
71期司法修習終了者の4月末時点の就職動向調査を行いました。調査結果は以下の通りです。参考のために、71期司法修習終了者(2019年1月時点)の数値および70期司法修習終了者(2018年4月時点)の数値も掲載しました。
1月末時点から4月末時点の間に、新規弁護士登録者が63名増え、1,330名となりました。70期の4月末時点の1,394名より少ないですが、司法修習終了者全体が減少しているため(70期:1,563名、71期:1,517名)、登録者の割合は70期とほぼ変わらず87.7%でした。また、弁護士未登録者数も昨年同時期と同水準の36名(約2.4%)でした。
71期の弁護士登録者のうち、法律事務所への就職者は1,229名であり、新規法曹資格者の約81%を占め、法曹三者では全体の約90%となっています。昨年に引き続き法律事務所からの強い需要はあるものの、司法修習終了者が減少した中で、組織内弁護士就職は74名(約4.9%)と、昨70期の同時期79名(約5.1%)と同程度となっています。
最後に、即独推定者は昨年より減少し、27名(約1.8%)となっています。次回調査は6月末に行う予定であり、その時点で71期司法修習終了者の就職動向が確定的になります。
71期司法修習終了者 就職状況
2019年 1月時点 |
2019年 4月時点 |
男女別人数 | 2018年 4月時点 (70期) |
||
男性 | 女性 |
||||
司法試験合格者 | 1,543 | - | - | 1,583 | |
司法修習採用者 | 1,516 | 1,197 | 319 (21.0%) |
1,530 | |
司法修習終了者 (新規法曹有資格者) |
1,517 | 1,198 | 319 | 1,563 | |
判事補採用者 | 82 (5.4%) |
61 | 21 (25.6%) |
65 (4.2%) |
|
検事採用者 | 69 (4.5%) |
48 | 21 (30.4%) |
67 (4.3%) |
|
弁護士登録者 | 1,267 (83.5%) |
1,330 (+63) (87.7%) |
1,059 | 271 (20.4%) |
1,394 (89.2%) |
未登録者 | 99 (6.5%) |
36 (-63) (2.4%) |
30 | 6 (16.7%) |
37 (2.4%) |
弁護士登録者(内訳) | 1,267 | 1,330 | 1,059 | 271 | 1,394 |
事務所所属(即独除く) | 1,199 (79.0%) |
1,229 (+30) (81.0%) |
989 | 240 (19.0%) |
1,283 (82.1%) |
組織内弁護士 (企業・公的機関・その他団体) |
52 (3.4%) |
74 (+22) (4.9%) |
47 | 27 (34.2%) |
79 (5.1%) |
即独推定者 | 16 (1.1%) |
27 (+11) (1.8%) |
23 | 4 (12.0%) |
32 (2.4%) |
(※1:2019年4月時点の±の数値は1月末時点との増減。
※2:2018年、2019年各月時点の%は新規法曹資格者全体に対する割合。
※3:女性列のカッコ内の%は各属性における女性割合。)
71期司法修習終了者 即独推定者地域分布 (2019年4月時点)
都道府県 |
即独推定者事務所名あり |
即独推定者事務所名なし |
総計 |
||
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | ||
埼玉県 | 5 | 1 | 6 | ||
東京都 | 4 | 1 | 5 | ||
大阪府 | 2 | 2 | 4 | ||
神奈川県 | 3 | 3 | |||
兵庫県 | 1 | 1 | 2 | ||
福井県 | 2 | 2 | |||
千葉県 | 1 | 1 | |||
香川県 | 1 | 1 | |||
和歌山県 | 1 | 1 | |||
静岡県 | 1 | 1 | |||
栃木県 | 1 | 1 | |||
総計 | 21 | 4 | 2 | 27 |
(ジュリナビ運営事務局代表 鈴木修一)
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71期司法修習終了者の就職状況調査~1月時点~
70期司法修習終了者の就職状況 ~4月時点~
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