72期司法修習終了者の就職状況 ~4月時点~

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【72期4月末時点の動向は、昨71期とほぼ変わらず】

72期司法修習終了者の4月末時点の就職動向調査を行いました。調査結果は以下の通りです。参考のために、72期司法修習終了者(2020年1月時点)の数値および71期司法修習終了者(2019年4月時点)の数値も掲載しました。

1月末時点から4月末時点の間に、新規弁護士登録者が57名増え、1,313名となりました。71期の4月末時点の1,330名より少ないですが、司法修習終了者全体が減少しているため(71期:1,517名、72期:1,487名)、登録者の割合は71期とほぼ変わらず88.3%でした。また、弁護士未登録者数も昨年同時期と同水準の34名(約2.3%)でした。

72期の弁護士登録者のうち、法律事務所への就職者は1,231名であり、新規法曹資格者の82.8%を占め、法曹三者では全体の約90%となっています。昨年に引き続き法律事務所からの強い需要はあるものの、司法修習終了者が減少した中で、組織内弁護士就職は61名(約4.1%)と、昨71期の同時期74名(約4.9%)から減少しています。

最後に、即独推定者は昨年より減少し、21名(約1.4%)となっています。次回調査は6月末に行う予定であり、その時点で72期司法修習終了者の就職動向が確定的になります。

72期司法修習終了者 就職状況

2020年
1月時点
2020年
4月時点
男女別人数 2019年
4月時点
(71期)
男性 女性
司法試験合格者 1,525 1,543
司法修習採用者 1,482 1,516
司法修習終了者
(新規法曹有資格者)
1,487 1,128 359
(24.1%)
1,517
判事補採用者 75
(5.0%)
47 28
(37.3%)
82
(5.4%)
検事採用者 65
(4.4%)
37 28
(43.1%)
69
(4.5%)
弁護士登録者 1,256
(84.5%)
1,313 (+57)
(88.3%)
1,015 298
(22.7%)
1,330
(87.7%)
未登録者 91
(6.1%)
34 (-57)
(2.3%)
29 5
(14.7%)
36
(2.4%)
弁護士登録者(内訳) 1,256 1,313 1,015 298 1,330
 事務所所属(即独除く) 1,190
(80.0%)
1,231 (+41)
(82.8%)
961 270
(21.9%)
1,229
(81.0%)
 組織内弁護士
(企業・公的機関・その他団体)
46
(3.1%)
61 (+15)
(4.1%)
34 27
(44.3%)
74
(4.9%)
 即独推定者 20
(1.3%)
21 (+1)
(1.4%)
20 1
(4.8%)
27
(1.8%)

(※2020年4月時点の±の数値は1月末時点との増減。
2019年、2020年各月時点の%は新規法曹資格者全体に対する割合。
女性列のカッコ内の%は各属性における女性割合。)

72期司法修習終了者 即独推定者地域分布 (2020年4月時点)

都道府県 即独推定者事務所名あり
即独推定者事務所名なし
総計
男性 女性 男性 女性
東京都 2 1 7 10
大阪府 2 1 3
神奈川県 2 2
埼玉県 1 1
和歌山県 1 1
福岡県 1 1
愛知県 1 1
京都府 1 1
静岡県 1 1
総計 11 1 9 0 21

(ジュリナビ運営事務局代表 鈴木修一)

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  1. 本調査は、官報、日本弁護士連合会等の公表データをもとに作成しています。
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