73期司法修習終了者の就職状況 ~4月時点~

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【73期4月末時点の動向は、組織内弁護士数の増加】

73期司法修習終了者の4月末時点の就職動向調査を行いました。調査結果は以下の通りです。参考のために、73期司法修習終了者(2021年1月時点)の数値および72期司法修習終了者(2020年4月時点)の数値も掲載しました。

1月末時点から4月末時点の間に、新規弁護士登録者が41名増え、1,285名となりました。72期の4月末時点の1,313名より少ないですが、司法修習終了者全体が減少しているため(72期:1,487名、73期:1,464名)、登録者の割合は72期とほぼ変わらず87.8%でした。また、弁護士未登録者数は昨年同時期より少し増え47名(約3.2%)でした。

73期の弁護士登録者のうち、法律事務所への就職者は1,197名であり、新規法曹資格者の81.8%を占め、法曹三者では全体の約90%となっています。法律事務所からの強い需要はあるものの、司法修習終了者が減少した中でも組織内弁護士就職は65名(約4.4%)と、昨72期の同時期61名(約4.1%)から微増しています。

最後に、即独推定者は昨年より増え、23名(約1.6%)となっています。次回調査は6月末に行う予定であり、その時点で73期司法修習終了者の就職動向が確定的になります。

73期司法修習終了者 就職状況

2021年
1月時点
2021年
4月時点
男女別人数 2020年
4月時点
(72期)
男性 女性
司法試験合格者 1,502 1,525
司法修習採用者 1473 1,482
司法修習辞退者 29 43
司法修習終了者
(新規法曹資格者)
1,464 1,098 366
(25.0%)
1,487
判事補採用者 66
(4.5%)
42 24
(36.4%)
75
(5.0%)
検事採用者 66
(4.5%)
44 22
(33.3%)
65
(4.4%)
弁護士登録者 1,244
(85.0%)
1,285 (+41)
(87.8%)
980 305
(23.7%)
1,313
(88.3%)
未登録者 88
(6.0%)
47 (-41)
(3.2%)
32 15
(31.9%)
34
(2.3%)
弁護士登録者(内訳) 1,244 1,285 980 305 1,313
 事務所所属(即独除く) 1,173
(80.1%)
1,197 (+24)
(81.8%)
921 276
(23.1%)
1,231
(82.8%)
 組織内弁護士
(企業・公的機関・その他団体)
51
(3.5%)
65 (+14)
(4.4%)
40 25
(38.5%)
61
(4.1%)
 即独推定者 20
(1.4%)
23 (+3)
(1.6%)
19 4
(17.4%)
21
(1.4%)

(※2020年4月時点の±の数値は1月末時点との増減。
2019年、2020年各月時点の%は新規法曹資格者全体に対する割合。
女性列のカッコ内の%は各属性における女性割合。)

73期司法修習終了者 即独推定者地域分布 (2021年4月時点)

都道府県 即独推定者事務所名あり
即独推定者事務所名なし
総計
男性 女性 男性 女性
東京都 8 3 1 12
千葉県 2 2
兵庫県 1 1 2
大阪府 1 1
北海道 1 1
茨城県 1 1
京都府 1 1
広島県 1 1
埼玉県 1 1
静岡県 1 1
総計 14 1 5 3 23

(ジュリナビ運営事務局代表 鈴木修一)

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  1. 本調査は、官報、日本弁護士連合会等の公表データをもとに作成しています。
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